産業看護師への転職事例No.3「子育てと両立できる企業内医務室へ転職したAさん」

子育てとの両立を考え転職を決意

企業の医務室に勤務する産業看護師に転職したAさんは常勤、2交替という外科病棟で7年間にわたって勤務していました。出産のために休職中でしたが、復職を考えるにあたって勤務していた病院に託児所設備がなく、保育園も順番待ちのためにすぐ入所することができませんでした。そこで当初は保育園の順番を待ちながら子どもを旦那さんや実家に任せて働こうと考えていたものの、家族の負担も考えて託児所のある職場に転職することを決めたそうです。

 

収入面も重視しつつ転職に成功

託児所付きの医療機関は増えていますが常勤ですと夜勤があり、非常勤ですと給与面であまり高収入を望むことができないといったように良い求人が見つからず、看護師専門の転職サイトを利用することにしました。

 

転職サイトではAさんの希望にもとづき、夜勤のない職場で収入も低くならず、託児所のある転職先として企業の医務室での勤務を紹介されました。産業看護師の情報や面接先の企業に関する情報、面接に向けてのアドバイスも受けて産業看護師へ転職することができました。

 

産業看護師としての現在【Aさんのコメント】

 

私が産業看護師として働く企業には、託児所が設けられています。企業での面接時にしっかり話をすることができたため、安心して子どもを預けて働くことができました。

 

給与面でも以前の収入と変わりなく、430万円ほどになっています。昇給のペースについては医療機関と違って企業基準が適用されるため、年収のアップも期待することができ、待遇は格段に良くなりました。週末が休みで夜勤もないため、以前より身体的に楽な環境となって子どもとの時間もしっかりあります。残業もほとんどなく定時で帰ることができる点も、以前の職場では叶わなかったことです。

 

医務室での仕事は社員の健康管理や保健指導、労働安全管理が中心であり、企業で働くことに不安もありましたが、社員の健康を把握し支援するという仕事にはやりがいも感じています。また社員の労働環境における安全管理などには、以前勤務していた外科病棟での経験も活かすことができています。今後は産業看護に関する基礎的な理解を深め、専門性も高めてレベルアップしていきたいと思っています。