大手企業と中小企業、そこで働く産業看護師の違い
産業看護師として働くのであれば、大手企業と中小企業とではどちらが良いのでしょうか。一般的なサラリーマンであれば、即答で大手企業と答える人がほとんででしょう。しかし看護師の仕事の場合はサラリーマンとは少し勝手が違います。
まず大手企業の産業看護師は待遇が良いのでそれなりに高いスキルを必要とされるケースがほとんどです。産業看護師として、大手企業への就職を目指すのであれば産業看護師としてのスキルが最低でも2年以上ある、日本産業衛生学会産業看護師会の産業看護師コースを修了している、一般衛生管理者の免許があるんどの基本的な知識を身に付けている必要があります。そうでなければ大手企業に採用されることも難しくなりますし、また無事に就職できたとしても自分が疲れるので非常にやりにくくなってしまいます。
さらに大手企業への就職を狙うのであれば看護師の資格に加えて保健師の資格を持っている方が有利です。
もともと保健師の資格を持っているのであればよいのですが、今から学校に通ったりして保健師の資格まで取ろうとすると非常に大変です。
それに比べて中小企業の産業看護師であれば、今まで病院で活かしてきた知識や経験を十分に発揮することが出来るのです。中小企業の産業看護師は大手企業よりも規模も小さいですし、今までしてきた内容とそれほど大きくずれることもないので今まで行ってきた経験をアピール出来れば就職することも可能ではないかと思います。
また仕事に割り振られる量の多さでも大手企業と中小企業に違いが出てきます。大手企業でも中小企業でも会社に置く看護師に数はせいぜい2〜3人でしょう。その為、看護師一人ひとりが見る患者人数の数がどうしても大手企業のほうが多くなってしまうのです。
大手企業の社員人数は中小企業よりも当然多くなってしまいます。その為看護師一人当たりにかかる負担の大きさも大手企業のほうが大変になりますよね。大手企業に就職できると、待遇面では大手企業の社員と同じような待遇になるので良いのですが、負担は中小企業よりも多くなってしまうので注意が必要です。